元気を出していこう は魔法の言葉ではないかもしれない
あなたは元気を出せをいわれた事がありますか?
スポット的なものではなく、長期に亘っての話ですが。
私は数年前まで仕事で疲れ果て、会う人会う人に「元気がない」「元気を出せ」といわていました。
体も痩せていた為、「大丈夫?」と声をかけられる事もしばしば。。
(元気なのになんで?と心の中で思っていました。
ただ、はっきりしている事は、
《会社の業績には貢献している》
という事。
のほほんと営業に出ているのかサボっているのか分からない人間の倍(3倍?)は働いていると自分の中では思っていました。
実際、営業成績も悪くなく、重要な得意先を任されるようになります。
すると、どんどん仕事が増えます。これが悪循環となるわけですが。
結局会社というものは、どれだけリスクを回避できるのかをまず考えます。
それは、得意先に担当編成でも同じです。
ややこしい得意先(特に人として難しい人)に対しては、適当な担当決めはしないものです。このような得意先に関しては、売上げUPよりもまず、トラブルが無いのが一番
と考えます。ただ、担当できる営業マンにも限りがありますので、
実際任せられる人間(所謂出来る人間)には負担がかかりますよね。
私は出来る人間では無いのですが、少しだけ鼻が利きます。
鼻が利くと言っても、悲しい事に営業としての「売上を稼ぐ」といった事ではなく、
人の異変を察知できたり、
「この人はもう一回このボタンを押したら怒るな」
「この人にはこれをしてあげれば喜ぶな」
という、人の感情を探るのが好きです。
私の営業の心がけとして掲げているのが、
《人的クレームは起こさない》
というものです。
何の技術も要りません。
ただし、かなり重要だと思います。
人的クレームほど虚しいものはありません。
人的クレームほど時間のロスは無いのです。
話が反れてしまいましたが、「元気がない人」=「やる気が無い」では無いのです。
仕事を頑張りすぎて「元気がない様に見える」のです。
仕事を頑張りすぎているというよりも、それだけ気を張って仕事に取り組んでいるのです。
私は「元気を出せ」「元気出していこう」は時には残酷な言葉では無いかと思います。
第三者の言葉です。
私は実際に元気を出せと言われて 元気にもやる気も になった事はありません。
むしろ、「私の気持ちはわからない」「会社の為に頑張っているのだが?」
と思っていました。 はっきり言って逆効果です。
私は私自身でこれを克服し、今ではネガティブな発言やマイナスな思考を取り除く事が今はできています。
時間はすごくかかりました。
自己啓発本を何冊も買っては読みましたが、実際の効果は読んだ直後のみでした。
ただし、私はひたすら「このままで良いのか?」を考えました。
20年後、30年後 私はこのままで良いのか。
明るい未来があるのか?考え続けました。
人生は料理と一緒だと思うのです。
辛味もあれば、甘みもある。
私は気づいたんです
「俺の人生って今、フライパンと油しかない」って。。
材料がないんです。
中華を作るにも、和食を作るにも・・イタリアンを作るにも・・・
何もないではないかーーーーー!
って思ったんです。
今は趣味の音楽・野球・資格勉強とプライベートを充実させようと取り組んでいます。
またまた、話が反れましたが。。。
仕事を頑張って疲れている人間に安易に「元気出していこう」は時にはその人を傷つける可能性があると思うのです。
もちろん本人にも少しずつ思考を変える必要はあるのですが、
周りの人の努力でも人の気持ちは変えられます。
気持ちを分かってあげるだけでも、その人は救われます。
(飲みにいく・仕事を取ってあげる)事だけが助けでは無いと思うのです。
若手社員が少しでも精神的にサポートされる社会になればいいなと思うのです。